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ブシロード(7803)の初値予想/分析 2019年7月29日(月)上場

1. 基礎データ

トレーディングカードで有名なブシロード、テレビCMも見かけることがある企業です。ヴァンガードが当社のIPとしては有名ですが、IP(Intellectual Property:知的財産)を開発・取得・発展するIPディベロッパーとして複数のIPを保有し、様々な事業を手掛けることで収益を稼いでいます。

 

売上高構成をみると、トレーディングカードのTCG部門とモバイルゲームに関するMOGの両部門で6割~7割の売上高を有しています。

 

新日本プロレスなど多岐にわたる事業を手掛けており、類をみない面白い企業と言えそうです。社員数も400名程度と少ない割に300億近い売上があります。

 

 

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会社名 ブシロード
所在地 東京都中野区中央1丁目38-1 住友中野坂上ビル
設立 2007年 5月
代表者名 代表取締役 橋本義賢
資本金 43,450千円 (2019年5月現在)
役員 代表取締役社長 橋本義賢
取締役 木谷高明
取締役 広瀬和彦
取締役 ハロルド・ジョージ・メイ
取締役 村岡敏行
社外取締役 桶田大介
従業員数 252名 (2019年5月現在)
事業内容 トレーディングカードゲーム(=TCG)部門
モバイルオンラインゲーム(=MOG)部門
IPの企画・開発・プロデュース

 

2. 成長企業判定

近年の急成長は、バンドリによる自社IPの伸びによるものです。

ヴァンガードのトレーディングカードでしっかり稼ぎつつも、バンドりのような新しいIPを発掘、成長させております。

 

 

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成長判定としては、売上、利益ともに拡大期と停滞期があり、ややばらつきがある印象。今後も継続的に売上を伸ばしていくには、新しいIPの発掘を継続的に行う必要があります。

 

 

  営業収益 成長率 経常利益 成長率 成長率合計 判定
2016/07 14,954   803      
2017/07 22,759 52% 323 60% 112%
2018/07 28,889 27% 2,996 828% 854%
2019/7予 31,354 9% 2,739 9% 17% ×

 

※40%ルール 「売上高の成長率」+「営業利益率」の値が40%を超えるかどうか
例:
企業の売上高の成長率が100%・・・営業利益率が▲60%まで
企業の売上高の成長率が40% ・・・営業利益率が0%以上
企業の売上高の成長率が20% ・・・営業利益率が20%以上

 

3. 上場スケジュールと想定価格

 

単独上場で注目度は高いです。

売出はそれほど多くなく、今後の成長意欲も高そうな企業。

 

 
仮条件決定日   2019/07/10(水)
抽選申込期間 2019/07/11(木) 2019/07/18(木)
公募価格決定   2019/07/19(金)
購入申込期間 2019/07/22(月) 2019/07/25(木)
上場日   2019/07/29(月)
想定価格(円)   1,840
公募価格決定(円)   1,890
想定価格からの上昇率   2.7%
公募株式数(単位:株) 3,783,000
公募(単位:株) 2,100,000
売出(単位:株) 1,683,000
売出比率 44.49%
オーバーアロットメント(単位:株) 567,400
発行済株数 15,706,000
オファリングレシオ 27.70%

 

4. 手取金の使途

今回の資金調達は30億円を超える金額。

新規IPの取得や広告による費用が主だったものとなるようです。

 

①IP開発(新規・既存自社IPのアニメ制作に対する開発費用) 2020年7月期 1,868,300千円

 

②IP取得(他社IPの商品化権取得などへの投資) 2020年7月期 162,965千円

 

③IP発展(新規IP立ち上げに際した広告宣伝費への投資) 2020年7月期 1,696,068千円※3

 

 

 

5. 財務データ

のれんなどの無形固定資産が大きい印象ですが、ほとんどありません。

長期借入金が30億程度ありますが、現金をかなり保有しており実質無借金企業。

評価が難しい企業ですが、財務的な問題は現在のところかなり少ない印象。

 

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6. リスク分析

 

①売上を特定のIPで多く占めていること。トレーディングカードゲーム「カードファイト!! ヴァンガード」「ヴァイスシュヴァルツ」、モバイルオンラインゲーム「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」、スポーツ「新日本プロレスリング」が売上の内、大きな割合を占めている点はリスクとなりえます。

 

②テレビCMをよく見ることから広告宣伝費が大きいことが想像できます。プロモーション施策を積極的に展開しており、第12期連結会計年度における販売費及び一般管理費に占める広告宣伝費の割合は47%と大きな割合を占めております。しかし

 

7. 株主構成

 

大株主である三井住友信託は、木谷氏の家族等で保有する持分。

凡そ半分は木谷氏の持分であり、売出はそれなりにあるもののまだかなりの部分を保有することから今後の成長意欲は高いといえそうです。

グリーは2016年に取得し、今回半分強売出。

ベンチャーキャピタルもなくロックアップもしっかりかかっています。

 

株主名 株数 売出 比率
三井住友信託銀行(株)(信託口甲9号) 5,064,000   33.7
木谷 高明 2,614,000 650,000 17.4
(株)中野坂上 2,500,000   16.7
グリー(株) 1,679,000 900,000 11.2
ハロルド・ジョージ・メイ 452,000   3.0
木谷 惠 124,000   0.8
広瀬 和彦 122,000   0.8
里見 哲朗 120,000   0.8
岡田 真澄 120,000   0.8
国本 哲秀 120,000   0.8
上位10名合計 12,915,000 1,550,000 86.0
     
株主名 VC LU(日数) LU(株価)
三井住友信託銀行(株)(信託口甲9号)   180  
木谷 高明   180  
(株)中野坂上      
グリー(株)   180  
ハロルド・ジョージ・メイ      
木谷 惠      
広瀬 和彦   180  
里見 哲朗   180  
岡田 真澄   90  
国本 哲秀   90  

 

 

※LU= ロックアップ
VCは、ベンチャーキャピタルの略、推測含む。
ロックアップは、「鍵を掛ける」という意味で、その銘柄の大株主等が、「公開後の一定期間、市場で持株を売却しない」旨、公開前に契約を交わす制度です。

基本的には、期間と価格の両方の条件が記載の際はどちらか一方が条件をクリアすれば株式保有者は売ることができます。

8. 主幹事証券

SMBC日興の主幹事。

 

シンジケート 証券会社名 割当数(株) 割当(%)
主幹事証券 SMBC日興証券 3,253,800 86.0
引受証券 大和証券 113,400 3.0
引受証券 みずほ証券 113,400 3.0
引受証券 SBI証券 113,400 3.0
引受証券 楽天証券 75,600 2.0
引受証券 マネックス証券 37,800 1.0
引受証券 エース証券 37,800 1.0
引受証券 水戸証券 37,800 1.0

 

 

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9. 提出会社の状況

単体の従業員は252人。平均給与も高すぎず安すぎずといったところでしょうか。

 

 

  従業員 臨時雇用 平均年齢(歳)
提出会社の状況 252 45 30.9
  平均勤続年数(年) 平均年間給与(円) 総額(億円)
提出会社の状況 2.3 4,594,609 14


10. 初値予想

 

直近IPOの初値がやや弱いこともあり、100億近い吸収金額。

公募割れはしないものの2000円~2200円程度のレンジで初値予想します。

公募でのPERは15倍程度と割高感はないものの、EPSはかなりばらつきがでそうであり、評価が難しい。

財務的には問題も少ない印象で、ストックオプションが多いこと以外はそれほど気にならない印象。

 

 

 

1 市場 マザーズ
2 需給 1社
3 VC、SO VCなし,SO約140万株
4 吸収金額 吸収金額82億円、公募価格における時価総額約300億円
5 注目度 IP企業かつ知名度の高さで注目されるものの評価は難しい
   
a 流動性 ★★☆☆☆ (2)
b タイミング ★★★★★ (5)
c 事業内容 ★★★☆☆ (3)
d 注目度 ★★★★★ (5)
e 財務安全度 ★★★★☆ (4)
f 初値予想 EPS125円にたいして、2000~2200円程度か

 

 

 

↓初値予想良かったらご参加ください↓

 

初値予想
1890円以下
1890~2100
2100~2400
2400~3000
3000円以上
 
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※1~※4 目論見書、有価証券報告書から引用
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